GOTZOについて
がんと向き合う時間の中でも、食べる喜びと尊厳を守るために。
GOTZOは、日本の料理の知恵を生かしながら、食べることに変化が生じた方や、そのご家族を支えるための、食を中心とした実践的なサポートを届けています。
GOTZOの原点
食事は栄養だけではありません。
GOTZOの原点には、リナが父をがんで亡くした経験があります。
幼い頃から、父は毎日の食卓を通して、よい食材を選ぶこと、きちんと食べること、料理を大切にすることを教えてくれました。
日本各地のおいしいものや、土地の食材に触れながら育ったリナにとって、食事は単なる栄養ではありませんでした。家族との記憶であり、愛情であり、文化であり、大切にされていると感じる時間でした。
しかし、父が終末期のがんと診断されたとき、それまで当たり前だった食事は、突然、とても難しいものになりました。
「食べたいのに食べられない。」
食事は希望や安心を与えてくれる一方で、もどかしさや悲しさを感じる時間にもなりました。
家族は、食べてほしいと思います。何か作ってあげたいと思います。
けれど、何を作ればいいのか分からない。どう変えれば食べやすくなるのか分からない。せっかく作っても食べてもらえない。その戸惑いや無力感も、食卓の中にはあります。
GOTZOは、そんな時間に寄り添うために生まれました。
毎日の料理が、少しでも安心につながり、「食べてみようかな。」と思える一皿を、ご家族と一緒につくっていきたいと考えています。
日本の食の知恵を、今の食卓へ
日本の食の知恵とは、日本料理そのものを意味するものではありません。
季節を感じること。
素材の持ち味を生かすこと。
うま味や食感を大切にすること。
そして、一人ひとりに合わせて丁寧に調えること。
GOTZOでは、こうした考え方を、文化や料理の違いを越えて、それぞれのご家庭の食卓に合わせてお伝えしています。
大切なのは、日本食を作ることではなく、その人らしい食事を続けられること。
食べる安心や楽しみを守るための考え方を届けたいと考えています。

私たちが大切にしていること
がん治療中の食卓に、もう一度「食べてみたい」と思える一皿を。
食事は、記憶をつくります。
食事は、人をつなぎます。
食事は、愛情を伝えます。
食事は、その人の尊厳を守ります。
たとえ病気によって食べ方が変わったとしても、「食事を楽しむこと」まで失われてほしくない。
GOTZOが目指しているのは、「おいしそう。食べてみようかな。」という一言と、「食べてくれたね。」と、ご家族が笑顔になれる瞬間です。
Lina
Linaは、日本とニューヨークを拠点に活動するプライベートシェフ・食のサポートエデュケーターです。
料理人としての経験に加え、ニューヨークの大学で栄養学と死生学を学び、がんケアにおける「食べること」の支援に取り組んでいます。
ニューヨークでは、American Cancer Society Hope Lodge や Mount Sinai Tisch Cancer Center において、患者さんやご家族を対象とした料理デモンストレーションやワークショップを行ってきました。
GOTZOでは、食べやすさだけでなく、その人らしく食事を楽しめることを大切にしながら、食感への配慮、ご家族でも続けやすい調理、日本の料理の知恵を生かした実践的なサポートを届けています。
GOTZOの考え方
決まりきったルールではなく。
不安をあおる情報でもなく。
「これさえ食べれば治る」というような言葉でもありません。
GOTZOが届けたいのは、毎日の食卓で無理なく続けられる、実践的であたたかなサポートです。
一つとして同じ家族はありません。
一つとして同じ食卓もありません。
目指すのは、完璧な食事ではなく、もう一口、食べてみようと思えること。
その小さな一歩を支えることです。
私たちの役割
GOTZOは、食を中心とした教育・情報提供を行っています。
医療栄養療法、嚥下評価、診断、治療、または個別の医療・栄養指導を行うものではありません。」
医師、管理栄養士、言語聴覚士をはじめとする医療チームのケアを補完する存在として、ご家族や地域に寄り添うことを目指しています。
